2017年7月20日木曜日

静嘉堂「曜変天目」諸説2


ここで取り上げるのが、第2章の「曜変天目の謎」です。詳細は本書をお読みいただくとして、日本限定現象は、古代中国における絶対的な存在である「天」と相容れないものとして起こった現象であるというのが、彭丹さんの結論です。

彭丹さんによれば、中国の製陶は、上古時代の神農、黄帝、舜など古代の聖人から始まったものとされています。したがって、製陶は陰陽五行の調和を象徴し、神聖な意味をもっていました。

しかし、この神聖な活動に、窯変という予測のできない異変が起こると、当然それは天意の現われであり、天から与えられた警告だと見なされます。したがって、窯変はどんな素晴らしく見えても、窯から出るなり砕かれる運命にありました。その変化が素晴らしければ素晴らしいほど、妖気だと見られたのです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

ネコ絵に書き加えられたオマージュ3

二つ返事で引き受けたことは、言うまでもありませんが、今村先生がお書きになった『猫談義』を読まずして、沈南蘋や徽宗のネコを語ることは、とてもできそうにありません。早速、アマゾンで検索すると一件ヒット、即「 1 クリックで買う」ことと相成りました。 案の定、ものすご...