2017年7月21日金曜日

三菱一号館美術館「レオナルド☓ミケランジェロ展」2


「僕の一点」は、やはりダ・ヴィンチの「少女の頭部 <岩窟の聖母>の天使のための習作」です。鳥肌が立つような素晴らしさは、とても人間業とは思えません。じっとながめているうちに、パブロ・ピカソの古典主義時代の作品が脳裏に浮かんできたのでした。

そしてピカソはこの作品を、あるいはこのようなダ・ヴィンチの素描をきっと見ていたにちがいないと確信するに至りました。しかしダ・ヴィンチが神業であるのに対し、ピカソはあくまで人間業に止まっている――しかしその最高の高みに達していると感じたことでした。

ダ・ヴィンチやミケランジェロの絵画論から一節を抜き出したパネルからも、大きな示唆を受けました。一番興味深かったのは、ダ・ヴィンチの模写に関する考え方でした。それは斎藤泰弘訳『レオナルド・ダ・ヴィンチ 絵画の書』(岩波書店 2014)から採ったことを教えてもらったので、その「63 画家の教則」を全文引くことにしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

ネコ絵に書き加えられたオマージュ3

二つ返事で引き受けたことは、言うまでもありませんが、今村先生がお書きになった『猫談義』を読まずして、沈南蘋や徽宗のネコを語ることは、とてもできそうにありません。早速、アマゾンで検索すると一件ヒット、即「 1 クリックで買う」ことと相成りました。 案の定、ものすご...