2017年8月8日火曜日

静嘉堂文庫美術館「私の好きな茶道具ベスト10」11<交趾香合>5


朝飯前に又冷酒を小さいコツプに少量飲むと、食欲を増進する。食後横になってラヂオを聴く、とろとろと まどろむことも有る。起きて早朝執筆した草稿を清書することもあり、読書することも有る。午後は舌講に出かけることも有るが、人を訪問すること殆んど無く、散歩することも少ない。こうして出来たのが此の本である。

 いいなぁ!! こういう文人生活に憧れてきましたが、優柔不断のため大学とか美術館とかいう俗事に紛れっぱなしで……。しかし酔迂叟先生、これって通常、一般的に、世間ではアル中と言うのじゃありませんか? 先生がお訳しになった酒顛――酒キチガイそのものじゃありませんか?

 いや、僕の早とちり、そんなことはありません。なぜなら、アル中というのはただ酒をガブガブやるだけ、安酒でも駄酒でも飲んでりゃ桃源郷で、肴や料理にまったく興味がないからです。『酒の肴』や『華国風味』という名著を著わした先生は、食通中の食通、グルメ中のグルメ、美食家中の美食家です。

先に掲げた『酒の肴』の跋文を読めば、先生が肴や料理に対し、いかに強いコダワリをもっていたか、一目瞭然です。アル中であるはずがありません。

いやいや、ちょっと待ってください。アテの最高は塩であるという見立ては、やはりアル中のような感じもしますが!? 

尊敬して止まぬ酔迂叟先生、失礼いたしました!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」7

サントリーが出たついでというのも何ですが、もう一つ「僕の一点」を加えさせてもらいましょう。それはサントリー美術館所蔵の「栓付瓶:日月花鳥」です。一対の徳利型ガラス瓶で、表面にエナメルで日月と花鳥が絵付けされています。作者は「フランソワ=ウジェーヌ・ルソー(?)」となって...