陸治「荷花図」
バッチリ宿るしげき露 湿度いよいよ高くなる
どうすりゃいいのさ? 大汗に 薄絹の服ベチョベチョに
突然風が…… ヘンポンと 汗の衣もひるがえる
模様のツバメが軽やかに また美しく飛び回る
王建章「米法山水図」
六月の厳しい暑さおさまらず 小さな書斎は燃えるごとくに……
庭先で日影はジャスト南中し 窓辺にゃ昼寝のいびき流れる
たちまちに気持ちよき雨降りだして 庭の竹林サヤサヤ揺れる
その瞬間 昼寝の夢から醒めて見る 林の靄[もや]の藍に染まるを
モクレンの花を散り敷く石畳 雨だれ軒から池へ集まる
一、二杯やれば旧友思い出す 誰か一緒に語り明かさん
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