2017年12月3日日曜日

東洋文庫ミュージアム「東方見聞録展」3


 モリソンはオーストラリア出身のジャーナリストです。19世紀末から20世紀初頭にかけて北京に暮らし、前半はタイムズ社の海外通信記者として、後半は中華民国の政治顧問として活躍しました。そのころから日本と関係浅からぬものがあり、第一次世界大戦では、日本の21か条要求を巡る交渉、参戦、講和などにかかわって、大きな役割を果たしたそうです。

モリソン文庫の価値については、この企画展カタログに、「モリソンの蔵書には、激動の時代を見つめ、最新のアジア情勢をヨーロッパへ発信し続けた人物ならではの視点と、すぐれた蔵書家のこだわりが反映されています」と書かれている通りです。アヘン貿易に対する反対の立場や、『李鴻章日記』への書き込みなどをみると、貫通する人間的な政治感覚をそこに加えたいとも思います。

東洋文庫は日本最初の東洋学専門図書館であり、現在では、イギリスの大英図書館、フランスの国立図書館、ロシアの東洋学研究所、アメリカのハーバード大学・エンチン図書館などとともに、世界5大東洋学研究図書館のひとつに数えられているそうです。

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