2018年1月12日金曜日

前方後円墳12


年が明けて新春の3日、僕はしばらくぶりで軽登山靴を履き、これまたしばらくぶりで近くにある長柄・桜山古墳群を訪ねてみました。古墳前期――4世紀の後半に東国で造営されたものとしては、数少ない外部表飾をそなえた畿内様式の前方後円墳で、1号墳、2号墳の2基も残っているんです。壷形埴輪が発掘されているので、保渡田八幡塚古墳とおなじように、外部表飾をもっていたことが明らかです。2号墳の方からは葺石も発掘されたそうです。

住んでいる近くにこのような古代遺跡があることをちょっと誇らしく感じながら、2号墳を背に、冬空にそびえる霊峰富士を仰いだことでした。ここから富士山が美しく望まれるということも、前方後円墳を造った人たちを鼓舞したことでしょう。この長柄・桜山古墳群のことは、広瀬和雄『前方後円墳の世界』(岩波新書)にも、詳しく紹介されています。

一定の領域をもって軍事と外交、イデオロギー的共通性をそなえ、大和政権が運営した首長層の利益共同体が前方後円墳であるという主張に立って著わされた本書は、大変すぐれた解釈の一つでしょう。

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