2018年1月14日日曜日

前方後円墳14


先に仙厓の「○△□」を挙げましたが、これについてもちょっとおしゃべりすることにしたいと思います。これは出光美術館がたくさん所蔵する仙厓義梵の作品のなかでも、一番よく知られた傑作でしょう。しかしこれが何を象徴しているかについては、さまざまな意見があります。畏友・泉武夫さんは、学研版『日本美術全集』23<江戸の宗教美術>にこれを登載し、すでに唱えられている4つの説を紹介しています。

①宇宙の根源的形態としての最も単純な三つの図形。②地水火風空識の六代思想を、地()、水()、火()のみで象徴したもの。③天台、真言、禅の三宗をあらわしたもの。④儒仏道の三教一致を示したもの。

これらに加えて泉さんは、神儒仏合一をあらわしたものではないかと考えています。三島の龍沢寺には、白隠の高弟である東嶺の筆になる「神儒仏三法合図」があって、△が○に、□が○に包摂されるような曼荼羅風図形が見出されるからです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

静嘉堂文庫美術館「歌川国貞展」1

静嘉堂文庫美術館「歌川国貞展」< 3 月 25 日まで>( 1 月 20 日)  いよいよ今日から企画展の「歌川国貞展」です。僕にとって国貞つまり三代豊国といえば、まず思い出されるのは、小樽のすし屋通りです。というのは、ちょうど 10 年前、小樽市総合博物館で、「誠...