2018年2月11日日曜日

出光美術館「色絵」1


出光美術館「色絵 Japan CUTE!」<325日まで>

 色絵――といっても、色絵具で描いた絵ではありません。『新潮世界美術術辞典』には、「日本の工芸用語。釉薬をかけて焼きあげた陶磁器の表面に、諸色の上絵具をつかって絵や文様を描き、窯に入れて妬きつけたもの。いわゆる上絵付のことで、赤絵・五彩などとほぼ同義である」とあります。具体的にいえば、古九谷・柿右衛門・鍋島などの磁器や、野々村仁清・尾形乾山の京焼に代表される、江戸時代に花開いたカラフルな焼物です。

しかしキューレーターの柏木麻里さんは、板谷波山の葆光彩磁までを含め、カラフルな色彩の美が最大のチャームポイントとなるやきものを広く色絵と見なして、この企画展を構成しています。

サントリー美術館から招いた3点を加えて、160点ほどの「色絵」を、「季節を祝う、慶びを贈る」「ファッションと文学 流行をシェアする――やきものとファッション」「Japan CUTE 世界を駆ける 伝言ゲームの柿右衛門」「かたち・色 百花繚乱」「色彩茶会 カラフル・ティーパーティー」の5章に分けて楽しませてくれます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

京都国立博物館「池大雅」3

何よりも最初に、中国の古典によって、豊かなイメージの世界が培われていたのです。それは胸底の丘壑ならぬ、胸底の中国という心象でした。それを通してすべてのものを見るという視覚回路、あるいはさらに思考回路が出来上がっていたのです。 広く日本を歩き回った旅も、本当はそうした...